ロルフ・ラルフスキー。1943年生まれのこのドイツ人画家の事を知らない日本の方は多いと思います。
ラルフスキーは、まだドイツが東西に分かれていた頃の西ドイツで生まれ、幼いころから画家としての才能があると周囲に期待され、ドイツ絵画学校の名門・パウナ美術アカデミーで基礎を学んだ後、フランクフルト美術学校で腕を磨くと、16歳で単身フランスに渡り、世界中から多くの画家・芸術が集まる為「芸術の都」と呼ばれていたパリで16歳にして個展を開き『風景画の天才』として大絶賛を浴びます。

その理由は、写真のように緻密な風景画を描きながら、写実主義とは違い、ただ写真の様に精密に風景を描くだけでなく、精緻な線を使いながらも大胆に建物の一部をデフォルメしたり、色彩ではなく素描で風景を細やかに描いたり、逆に線を省略し、淡い色彩で風景をポップアートのように書いたりと、風景画の基本を守りながら、その風景の空気や雰囲気までも画面に表現した作風は、世界中の美術ファンを熱狂させ、ヨーロッパやアメリカ、アジア、日本でも多くの個展を開催し、一大ブームを巻き起こしました。その作風にはヒロ・ヤマガタや鈴木英人も大きな影響を受けたと言われています。

今回ご紹介する作品は、ロルフ・ラルフスキーが得意としたパリの風景・その中でもオペラ座をリトグラフで描いたものです。写真の様に精緻に描かれた細やかでしっとりとした素描に、透明感のある青色や、虹の様に輝く黄色・赤色で彩色したその様子は、非常に幻想的な光景を額の中に再現してくれています。こちらは本来は限定版のリトグラフ作品ですが、HCのサインと、本人の直筆サインがある事を考えると、個展の際に関係者や主催者、VIP客などに作者本人からプレゼントされた貴重で希少なものではないかと推察されます。

今回は「この素敵な作者を、作品をもっと知って欲しい」という前オーナー様の御希望で、通常ではあり得ないような特別価格でご提供させて頂きます。貴重な作家の希少な作品をお手軽に手に入れられるこのチャンスを是非お見逃しなく！


商品状態：
A

サイズ：
縦：20.5cm
横：27.7cm
『額装サイズ』
縦：37cm
横：44cm
額厚さ：1.5cm

※誤差はご容赦ください

付属品：
額
展示ロープ
保存袋

制作技法：
リトグラフ

ダメージ箇所：
額には傷と、側面には少し錆び浮きがあり、裏面も退色が少しありますが、そのまま展示いただける全体的には綺麗な状態です。

※中古品ですので、記載のない僅かなダメージがある場合もあります。予めご了承ください。