アンリ・マティス。中学や高校の美術の教科書で、その作品を一度は見たことがあると思います。
ピカソともカンディンスキーとも違う、ちょっとマンガチックな、上手いのか下手なのか良く分からない絵。
美術の教科書には、一人の作家につき、１〜2作品しか掲載されない為、マティスの印象は普通、そんなものだと思います。

しかし、ピカソもそうですが、マティスも最初はゴッホのような情熱的な絵画や、モネのような点描画を描きながら、
他の誰とも違う作風を探し、挑戦し、模索し、その生き様も含め「野獣派の王」とまで呼ばれた作家です。
最初は画家でなく法律家を志し、法律事務所で働いていましたが、盲腸炎をこじらせて療養している間に絵画に出逢い、
その後も癌を患って、車いす生活になり、不自由を補うためにチャレンジした切り絵＝コラージュという作風で、絵画会に
新風を巻き起こしています。

今回ご紹介する「クロッキ―バレリーナ」は、マティスが様々な手法で表現しようとしたバレリーナを描いた一作で、
クロッキーの独特なタッチで、バレリーナをマネキン人形や積み木のような立体感で描く事で、簡潔なように見えて
バレリーナの息遣いや鍛えられた筋肉の動きまで描写されているように思います。

この作品が発表されたのは1952年、マティスは1954年に亡くなっていますから、最晩年の作と言ってよいと思います。
1949年の画集に採用した題材をリトグラフ化し、貴重な本人のサインを添えてあります。
情熱的な作家が、命の最後の創作欲を駆り立てて画いた意欲作を、今回は特別価格でご提供させて頂きます。

この機会を見逃さず、一流作家の貴重な作品を、ぜひご自宅のインテリアにお加えください。






商品状態：
BC

サイズ：
【本体サイズ】
縦：37cm
横：27cm
『額装サイズ』
縦：52cm
横：42cm
額厚さ：2cm
※誤差はご容赦ください

付属品：
額
展示ロープ

制作技法：
リトグラフ
本人直筆サイン入り

ダメージ箇所：
額に傷や汚れ、裏面に焼けはございますが、
絵画自体に傷みは無く、額装もそのまま展示可能な状態になっております。

※中古品ですので、記載のない僅かなダメージがある場合もあります。予めご了承ください。