徳力冨吉郎は、その偉大な功績に対して、盟友であった棟方志功と比べると、正直一般知名度が高くはない画家ですが、1975年に人間国宝を受賞し【日本最高峰の版画家】と言われている素晴らしい作家です。

京都の西本願寺（浄土真宗の本山）絵所（絵画に関する責任者一族）の12代目として生まれ、その家柄から仏教版画の研究と制作を続けると同時に「もっと版画を皆さんの身近なものにしたい」という想いから、棟方志功らと同人誌『版』を、雑誌『大衆版画』を創刊、版画製作所『まつ九』も創設し、後進の育成に努め、2000年に逝去されました。まさしく版画に一生を捧げた人物です。

今回ご紹介する『京都浄瑠寺 吉祥天尊像』は、京都府の浄瑠寺にある重要文化財の吉祥天尊像（秘仏：一年に三回のみ公開）を丁寧に版画に写した美しい作品です。仏教画は本来、その御利益を得ようとしたり、その神々しさを世に伝えようと作成される大掛かりなものが多いのですが、版画や仏画を大衆のものにしようとした徳力冨吉郎の作品にふさわしく、吉祥天像の美しい彩色や、りりしさの中に温かみもある表情を良く読み取っています。

人間国宝・徳力冨吉郎の作品、しかも、その代名詞である木版画ならば、本来は100万円で流通されていてもおかしくないのですが、この度「徳力富吉郎の作品をもっと世に広めて欲しい」という前オーナーの様の御厚意から、今回の特別価格での販売に繋がりました。

希少なこの機会を逃さず、ぜひ、人間国宝の作品を、特別価格で手に入れてください！



商品状態：
BC

サイズ：
商品サイズ
縦：約55cm
横：約30.5cm
『額装サイズ』
縦：71cm
横：46cm
額厚さ：3cm
※誤差はご容赦ください

付属品：
額
展示ロープ
保管用外箱

制作技法：
木版画

ダメージ箇所：
古い物ですから、額裏の焼けや額の傷などはございますが、展示には全く問題なく、そのまま展示可能な綺麗な状態です。

※中古品ですので、記載のない僅かなダメージがある場合もあります。予めご了承ください。