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食空間プロデューサー 山本侑貴子さんインタビュー

食空間プロデューサー 山本侑貴子さん

山本侑貴子さんプロフィール

株式会社dining&style代表。

慶應義塾大学卒業後、外資系証券会社でトレーダーアシスタントを経て、結婚。 出産後、趣味で始めた料理やテーブルコーディネートが評判となり、1999年にテーブルコーディネートの楽しさを伝えるdining&styleを自宅でスタート。2007年以降、プロフェッショナルを育成するdining&style認定講座を東京と大阪で開催。

デパート、インテリアショプ、レストラン、イベントなどのディスプレイやスタイリングのほか、開発商品のデザインワークも手がける。

「成城石井セレクト」の商品開発・店舗プロデュースや日本航空のファーストクラス・ビジネスクラスラウンジ(羽田・成田)の空間コーディネートのほか、NHK朝の情報番組「あさイチ」の「夢の3シェフ競演」コーナースタイリングを担当。

ウェッジウッド、ル・クルーゼ、バカラ、ノリタケ、ハウス食品、ニッコー、スガハラ、クリストフルなど、企業のスタイリングも数多く手がける。

ワイン、シャンパーニュにも造詣が深く、ワインエキスパートの資格を持つ。2008年フランス・シャンパーニュ騎士団より、シュバリエを受賞。2014年には、日本ソムリエ協会のソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)に就任。

ライフスタイルを提案する食空間プロデューサーという仕事

「生活の基礎は衣食住と言われますが、現在の日本ではまだまだ住は3つの中では最後になりがちです。でもこれからはもっと生活を考えられる時代になっていくと思います。自宅で食事をする時・誰かをおもてなしする時・一人暮らしの部屋づくりでも、住という事をもっと考えられるライフスタイルが広がって欲しい、広げていきたいと思っています。」

こう語るのは、食を中心としたライフスタイルを提案する株式会社dining&style代表の山本侑貴子さんです。
愛用アイテムの委託をご依頼いただく際、お仕事やアイテムへのこだわりについて伺いました。

OLからの転身

OLからの転身

外資系証券会社から現在のお仕事にはどんな経緯があったのでしょうか。

山本侑貴子
元々昔から私の母親がお客さんをお招きしてお料理やテーブルをセッティングしているのを見ていましたので、私も結婚したら同じ様な事をするんだろうなと思ってましたね。そして私が結婚、出産するんですが、子供が小さいから自然と外食ではなく自宅に招いて食事をしたりする機会が増えてきたんです。ママ友会とかですね。

そうしているうちに、友人からコーディネートについて教えて欲しいと言われたりして、もしかしたらこれがお仕事になるのかもって思ったのが現在の仕事のきっかけです。

初回の開催が1999年12月のクリスマスコーディネートで確か一人5000円ぐらい頂きました(笑)ワインとかお菓子とか食器とか。

食器も1999年ですからミレニアム2000年のウェッジウッドの食器だったのを覚えています。

自分の感性を発信

自分の感性を発信

そんなに早くから仕事になってしまったのは驚きです。

山本侑貴子
私も習おうかと思ったことはあったんですが、入ってみると何となく感性が合わなかったというか、自分の感じることを発信したほうが良いのかなって思ったんです。

その代わり、習得する為の費用は全て食器の購入にあてました。1つ良いのを見つけたら4〜5枚ぐらい購入する訳ですから、結構な枚数と額になります(笑)

保管できなくなると、たまにガレージセールをしていました。震災の時にはこの売り上げを全額寄付したりもしました。

プロデュースに欠かせない食器との出会い方

プロデュースに欠かせない食器との出会い方

今日は素敵な食器や、面白い食器をたくさん見せていただきました。これらの食器はどのように購入されるのでしょうか。

山本侑貴子
なるべく直接見に行ったり買いに行ったりします。まだまだこれからという若い方でも良いなと思う所には行きます。

例えばこれは最近お気に入りなんですけど、北陸にある窯元に直接行って購入してきました。この黒、表面がレザーみたいに出来上がってるんです。本当に素敵でしょ(笑)。遠目から見るとわからないんだけど。
編集注:近くで見ると黒い皮のようで細かい皮のシワみたいなのも有り不思議な器でした

その他にも、食器や花瓶、洋服や楽器など沢山見せていただきましたが、中には富士山のように真ん中が山になっているお皿が、形状違いで4種類もあったりとこだわりを感じるものばかりでした。

ご本人の自宅もインテリアや色使いなどとても素敵な空間になっていました。

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