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トップページ > 芸能人 > 寧月さんインタービュー
1982年、東京生まれ。東京大学教育学部卒業後、会社員として働きながら書道を学び、師範資格を取得。 書道家塩川素子氏に師事し、2010年より書デザイナーとしての活動を開始。
現在は、教育関連の業務に携わりながら活動を進めている。
個人宅や旅館、お寺などのインテリア書、店舗の空間デザインなどを手がける一方、日本の文化から創造性を育むワークショップなどを実施、 「まちのお寺の学校」立ち上げに参画するなど、書道を通じた教育活動を行っている。
http://neigetsu.jp/ja/
TV 港区広報トピックスー港区ケーブルTV(2013年4月21日放送)
ラジオ J-wave Paradiso (2013年12月27日放送) FMネットワーク News Delivery (2013年12月26日放送)
Webサイト greenz.jpインタビュー(2013年12月6日) Child Research Net 親子アート書道ワークショップレポート(2013年7月6日) roomie「子ども部屋にはモダンな書道アートを」(2013年2月16日) MAMAPics「子連れだと遠のくアートの世界を身近に」(2013年1月14日) 女性フリーランスをつなぐコミュニティサイトRhythmoonインタビュー(2011年8月14日)
「書道について知れば知るほど、日本の文化には人々の創造性を育む力があると感じたんです」と語るのは書デザイナーの寧月さんです。教育を原点として現在は書道を使った創作活動をされている寧月さんに、「和」に対する考え方や、作品について伺いました。
まず師範資格の取得ですが、在学中に取得されたんですか?
寧月 いえ、大学卒業後に取得しました。大学卒業後一旦は子どもと関われる仕事に就いて楽しかったんですが、 何かもう一つ踏み切りたいなという気持ちがあって。それで17時に仕事を終わってから書道を勉強して師範資格を取得しました。 書道自体はもっと経歴が長い方はたくさんいるのでまだまだ勉強中ですよ(笑)
そこで本格的に書道を始めたのはなぜでしょうか?
寧月 子どもの頃に書道をやっていたというのはもちろんあるんですが、大学時代に海外に行って「私は日本の事全然知らないな」と 思ったんですね。もっと日本の事を伝えられる人になりたいなと思ったのがきっかけです。
教育学を勉強したのちに書道に進もうと決意されたのはすごいですね。
寧月 学生のとき、不登校の子どもたちの集まるフリースクールでバイトをして、アートの大切さを感じました。 元々絵を描いたり何かを作ったり、音楽とかも好きで、どうせなら好きなことで子どもたちと関われたら素敵だなということで、 その方法として書道を選びました。今、書道でこどもたちと関わっていくという活動を広げてる最中です。
それにしても、東大で教育学を勉強して、その後書道に入っていくというのはすごいチェンジですね。
寧月 教育の手段をどこに持っていくのかということで、方法は色々あると思いました。本来は、学ぶ本人がこの方に習いたいという気持ちから 弟子入りのような感じで教えてもらうのが理想だと思っているので、「創作活動」と「教育」は必ずしも別の事とは思っていないんです。 私も今はデザインなどをメインにやってますが、それを通して、私に習いたいと言われるようにもっと勉強して活動していかないといけないと 思ってます。書デザイナーとして一流になる事が本当の教育者になるために必要だと考えています。
最終的には書道教室を持つ予定なんでしょうか。
寧月 そうなれたらいいですね。書道教室というか、学校以外で学べる場みたいなものが作りたいです。 アトリエで色々な人が集まっていられるような空間を作るとか。
創作するには持っている感性を使うだけでなく、感性を磨くという事が必要だと思いますが、 その為にどんなことをやっているのでしょうか。
寧月 子どもと遊ぶ事などはすごく重要じゃないでしょうか。公園で子どもたちと木の中にもぐったりかくれたり(笑)エイヤー!とか言いながら。
確かに普通に仕事してたらそんな事しませんからね(笑)
寧月 遊び心をとり戻すというか、創作の原点って遊び心とかチャレンジ精神のようなものだと思っています。 子どもってアーティスティックな事が多いので、結構支えられてると思いますね。
これは誰でもできそうですね!!
寧月 あとは電車に乗らずになるべく歩いてみるとか。今日も途中から歩いてきたんですが、いろいろな事が目に付きます。 他にはヨガとか、瞑想とか。書道も力を抜かないとダメなので、共通点があります。
寧月 2010年、約5年前に寧月として活動を開始しました。最初は恥ずかしかったので、こっそりひっそり。まずはWEBサイトを自分で立ち上げていきました。 どれぐらいの事ができるのかはわからないんですけど、チャレンジする事に関してはノーリスクだと考えています。サイトを立ち上げて発信することって、 やろうと思えば費用もかかるわけでもないですし。
オーダーはきましたか?
寧月 たくさんではないですけど、意外にインテリアのオーダーなどが少しずつ出てきました。 当時からSNSを利用して発信したりして、後々それがいい出会いに繋がることもあります。こういう少しずつの活動をしていたら、 展示会の依頼を頂けるようになったりしました。
今の活動を地道に続けていく予定なんでしょうか?
寧月 そうですね。子どもの命名書や結婚式のウェルカムボードなんかの需要が多いですね。年賀状はもう来年分を書かせていただいています。
アーティストとしてどう活動されているんですか?
寧月 基本的には自由に描く事は少なくて、依頼されたものをある程度の条件に沿って書く事が多いですが、NYのアートエキスポに 出すときなどは自由なので、考えますし迷います。日本文化の中から考えたり、後はインスピレーションがほとんどですね。 たまに、いい歌詞を見つけるとそれを書いてみたり。これもまだまだ勉強中で、私の作品を見れば、「寧月の作品だ」と誰もがわかる 世界観を創っていかないといけないと思っています。
デザイナーとしてはどうでしょうか。
寧月 日本人には多いですが、私も自己主張するタイプではないんです。それよりも、その店のコンセプトを私が伝えられたり、 1つデザインしたのもが飾ってあるだけで店の雰囲気が良くなっているなどを大事にしています。名前などが出ていなくてもデザイン する事によって良くなっていると感じられる事が楽しいですね。
どちらかというとデザインがメインなのでしょうか?
寧月 なるべく実用的なものを創作したい気持ちがあって、そうするとデザインがメインになっていきますね。条件があるなかでいかに感性を 出していくか。書道をどうやって現代にマッチさせていくのかということですから、例えば日本にはリビングのある家が多い。 それならリビングに合うような書道画を描いていく、という事なんです。
発信していきたい事について教えてください。
寧月 日本の文化についての新しい価値観を作っていきたいということをよく言っています。「和=日本の伝統文化」だっていう認識があると思うんですが、 私はそうだとは思っていなくて、文化を混ぜることだと思っています。今の私たちの時代の「和」というものを作っていけばいいと思ってるんですね。 若い世代で「和」を作ろうよ、という感じです。伝統を知らないから「和」を知らない、ではなく、伝統を取り入れつつ今の感性を混ぜ合わせれば 新しいものができると思います。 日本にはクリエイティビティを育む土壌があるっていう事もよく言っています。日本人は自然や遊びが大好きだし、 四季の移ろいも豊かです。そういった環境のなかでいいものをつくりたいと思う気持ちも強く、美に対して繊細であるということは、世界的にも 認められています。それを、実際に住んでる日本人が自覚を持って自信を持てるようになったらいいなと感じます。 日本人の「美意識に対する誇り」 「日本人らしいクリエイティビティ」。このような考えは教育にも取り入れていきたいなと思います。
日本の中にたくさんいいものがあるということですね。
寧月 古典や古い学問も、現代の言葉で伝えたりとか現代風に書きなおしたり解釈したり。昔を守っていく事と、変えていく人と両方いていいと思います。 掛け軸なども床の間がなければかけれないわけですしね。リビングの隣に和室がくっついてるのも日本人の感性です。 今もこれからも書道の活動をして、このように混ぜ合わせて「和」を作っていくのが私の活動だと思っています。
ありがとうございました。
書デザイナー 寧月さんインタビュー
寧月さんプロフィール
1982年、東京生まれ。東京大学教育学部卒業後、会社員として働きながら書道を学び、師範資格を取得。 書道家塩川素子氏に師事し、2010年より書デザイナーとしての活動を開始。
現在は、教育関連の業務に携わりながら活動を進めている。
個人宅や旅館、お寺などのインテリア書、店舗の空間デザインなどを手がける一方、日本の文化から創造性を育むワークショップなどを実施、 「まちのお寺の学校」立ち上げに参画するなど、書道を通じた教育活動を行っている。
http://neigetsu.jp/ja/
メディア掲載実績
TV
港区広報トピックスー港区ケーブルTV(2013年4月21日放送)
ラジオ
J-wave Paradiso (2013年12月27日放送)
FMネットワーク News Delivery (2013年12月26日放送)
Webサイト
greenz.jpインタビュー(2013年12月6日)
Child Research Net 親子アート書道ワークショップレポート(2013年7月6日)
roomie「子ども部屋にはモダンな書道アートを」(2013年2月16日)
MAMAPics「子連れだと遠のくアートの世界を身近に」(2013年1月14日)
女性フリーランスをつなぐコミュニティサイトRhythmoonインタビュー(2011年8月14日)
「和」について、書デザイナーの寧月さんにお聞きしました!
「書道について知れば知るほど、日本の文化には人々の創造性を育む力があると感じたんです」と語るのは書デザイナーの寧月さんです。教育を原点として現在は書道を使った創作活動をされている寧月さんに、「和」に対する考え方や、作品について伺いました。
東大で教育学を学んだ後に師範資格を取得
まず師範資格の取得ですが、在学中に取得されたんですか?
寧月
いえ、大学卒業後に取得しました。大学卒業後一旦は子どもと関われる仕事に就いて楽しかったんですが、 何かもう一つ踏み切りたいなという気持ちがあって。それで17時に仕事を終わってから書道を勉強して師範資格を取得しました。 書道自体はもっと経歴が長い方はたくさんいるのでまだまだ勉強中ですよ(笑)
そこで本格的に書道を始めたのはなぜでしょうか?
寧月
子どもの頃に書道をやっていたというのはもちろんあるんですが、大学時代に海外に行って「私は日本の事全然知らないな」と 思ったんですね。もっと日本の事を伝えられる人になりたいなと思ったのがきっかけです。
教育学を勉強したのちに書道に進もうと決意されたのはすごいですね。
寧月
学生のとき、不登校の子どもたちの集まるフリースクールでバイトをして、アートの大切さを感じました。 元々絵を描いたり何かを作ったり、音楽とかも好きで、どうせなら好きなことで子どもたちと関われたら素敵だなということで、 その方法として書道を選びました。今、書道でこどもたちと関わっていくという活動を広げてる最中です。
プロフェッショナルな人間は教育者である。
それにしても、東大で教育学を勉強して、その後書道に入っていくというのはすごいチェンジですね。
寧月
教育の手段をどこに持っていくのかということで、方法は色々あると思いました。本来は、学ぶ本人がこの方に習いたいという気持ちから 弟子入りのような感じで教えてもらうのが理想だと思っているので、「創作活動」と「教育」は必ずしも別の事とは思っていないんです。 私も今はデザインなどをメインにやってますが、それを通して、私に習いたいと言われるようにもっと勉強して活動していかないといけないと 思ってます。書デザイナーとして一流になる事が本当の教育者になるために必要だと考えています。
最終的には書道教室を持つ予定なんでしょうか。
寧月
そうなれたらいいですね。書道教室というか、学校以外で学べる場みたいなものが作りたいです。 アトリエで色々な人が集まっていられるような空間を作るとか。
子どもと遊べば感性が磨かれる
創作するには持っている感性を使うだけでなく、感性を磨くという事が必要だと思いますが、 その為にどんなことをやっているのでしょうか。
寧月
子どもと遊ぶ事などはすごく重要じゃないでしょうか。公園で子どもたちと木の中にもぐったりかくれたり(笑)エイヤー!とか言いながら。
確かに普通に仕事してたらそんな事しませんからね(笑)
寧月
遊び心をとり戻すというか、創作の原点って遊び心とかチャレンジ精神のようなものだと思っています。 子どもってアーティスティックな事が多いので、結構支えられてると思いますね。
これは誰でもできそうですね!!
寧月
あとは電車に乗らずになるべく歩いてみるとか。今日も途中から歩いてきたんですが、いろいろな事が目に付きます。 他にはヨガとか、瞑想とか。書道も力を抜かないとダメなので、共通点があります。
活動を始める事は誰でもできる
寧月
2010年、約5年前に寧月として活動を開始しました。最初は恥ずかしかったので、こっそりひっそり。まずはWEBサイトを自分で立ち上げていきました。 どれぐらいの事ができるのかはわからないんですけど、チャレンジする事に関してはノーリスクだと考えています。サイトを立ち上げて発信することって、 やろうと思えば費用もかかるわけでもないですし。
オーダーはきましたか?
寧月
たくさんではないですけど、意外にインテリアのオーダーなどが少しずつ出てきました。 当時からSNSを利用して発信したりして、後々それがいい出会いに繋がることもあります。こういう少しずつの活動をしていたら、 展示会の依頼を頂けるようになったりしました。
今の活動を地道に続けていく予定なんでしょうか?
寧月
そうですね。子どもの命名書や結婚式のウェルカムボードなんかの需要が多いですね。年賀状はもう来年分を書かせていただいています。
リビングに飾るような書道を描いていく
アーティストとしてどう活動されているんですか?
寧月
基本的には自由に描く事は少なくて、依頼されたものをある程度の条件に沿って書く事が多いですが、NYのアートエキスポに 出すときなどは自由なので、考えますし迷います。日本文化の中から考えたり、後はインスピレーションがほとんどですね。 たまに、いい歌詞を見つけるとそれを書いてみたり。これもまだまだ勉強中で、私の作品を見れば、「寧月の作品だ」と誰もがわかる 世界観を創っていかないといけないと思っています。
デザイナーとしてはどうでしょうか。
寧月
日本人には多いですが、私も自己主張するタイプではないんです。それよりも、その店のコンセプトを私が伝えられたり、 1つデザインしたのもが飾ってあるだけで店の雰囲気が良くなっているなどを大事にしています。名前などが出ていなくてもデザイン する事によって良くなっていると感じられる事が楽しいですね。
どちらかというとデザインがメインなのでしょうか?
寧月
なるべく実用的なものを創作したい気持ちがあって、そうするとデザインがメインになっていきますね。条件があるなかでいかに感性を 出していくか。書道をどうやって現代にマッチさせていくのかということですから、例えば日本にはリビングのある家が多い。 それならリビングに合うような書道画を描いていく、という事なんです。
「和はモダンである」
発信していきたい事について教えてください。
寧月
日本の文化についての新しい価値観を作っていきたいということをよく言っています。「和=日本の伝統文化」だっていう認識があると思うんですが、 私はそうだとは思っていなくて、文化を混ぜることだと思っています。今の私たちの時代の「和」というものを作っていけばいいと思ってるんですね。 若い世代で「和」を作ろうよ、という感じです。伝統を知らないから「和」を知らない、ではなく、伝統を取り入れつつ今の感性を混ぜ合わせれば 新しいものができると思います。 日本にはクリエイティビティを育む土壌があるっていう事もよく言っています。日本人は自然や遊びが大好きだし、 四季の移ろいも豊かです。そういった環境のなかでいいものをつくりたいと思う気持ちも強く、美に対して繊細であるということは、世界的にも 認められています。それを、実際に住んでる日本人が自覚を持って自信を持てるようになったらいいなと感じます。 日本人の「美意識に対する誇り」 「日本人らしいクリエイティビティ」。このような考えは教育にも取り入れていきたいなと思います。
日本の中にたくさんいいものがあるということですね。
寧月
古典や古い学問も、現代の言葉で伝えたりとか現代風に書きなおしたり解釈したり。昔を守っていく事と、変えていく人と両方いていいと思います。 掛け軸なども床の間がなければかけれないわけですしね。リビングの隣に和室がくっついてるのも日本人の感性です。 今もこれからも書道の活動をして、このように混ぜ合わせて「和」を作っていくのが私の活動だと思っています。
ありがとうございました。